【体験談】ギフテッドと日本語教育について

日本語教育 ギフテッド 教育
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私は2015年から日本語教師をしています。世の中には日本語教育の教え方というものがたくさん存在しています。しかし、ギフテッドの方への配慮についてはほとんどみないので、まとめることにしました。夫がフランス人のギフテッドなので、その経験からお話することができるかと思うので、よかったら参考にしてみてくださいね。ここでは特に、個人レッスンの場合のお話です。

今回はギフテッドと日本語教育に絞って紹介したいと思います。まだギフテッドを知らない方はこちらの記事を参考にしてください。

大人になって知った。夫が実はギフテッドだった話。
大人になってから、夫がギフテッドだったことを知った話についてです。体験談やメリットデメリット、ギフテッドとは何かについて書いています。
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ギフテッドの生徒とは?

私の生徒さんはギフテッドの方が多く、関わる機会が多いため、教え方になれてきました。たとえばどんな特徴があるのかをご紹介します。

11歳の生徒

1年もかからずにひらがな、カタカナ、漢字、敬語までマスターしてしまいました。大人と同じようにまたはそれよりも早いスピードで進めても、言語において才能がある子なら全く問題ないです。

アニメを見ているだけで、私とのレッスン以外は日本語の勉強をしていないそうです。そのほかにも中国語、スペイン語、英語が堪能で、ラテン語とロシア語も始めたそうです。

大人の生徒①

話し方からとても知的な方でものすごい早口で、とにかく理解力がすごい。日本語は文法はそんなに難しくないので、特に説明もなく例文をみたりするだけですぐに理解でき、他の例文をどんどん作ることができます。「これはまた次までに覚えておくので大丈夫です」とレッスンの効率もかなりいいので、おそらくすごいスピードで初級が終わると予想しています。

大人の生徒②

ご自身から、記憶がいいこと、どんどん挑戦していきたいから、難しい問題も遠慮なく出してほしいと初回でいわれました。最近一緒に始めたばかりなので、また後日追加で情報を書きますが、2ヶ月で初級はマスターできるはずだと言っていました。

大人の生徒③

アニメである程度日本語が頭に入っていたようで、一緒に学んでいくうちにどんどん文法が繋がっていきすごいスピードで初級をマスターして現在中級を一緒に勉強している方です。

夫もギフテッドなのですが、ひらがなカタカナしか知らずに日本の大学へ留学し、一番下のクラスから始め最後には上のクラス、日本人と同じクラスを取っていました。1年でN1レベルに到達。漢字の読みもわからないものは、一回聞けば覚えてしまいます。どうやって勉強したのかいまだに不明ですが、一般的な活用の名前(て形・ない形・辞書形など)を全く知らないので、本当にどうやってN1まで到達したのかわかりません。聞いたものはすぐに覚えてしまうので、ある日突然、「ワンチャン」や「〜しか勝たん」のような表現が出てくるので驚きです。

特徴は?

全員に共通するのは、圧倒的な「理解力・記憶力」。この二つが特徴的です。もしこの二つがかなり優れていると感じたら、配慮することが大切です。また、ギフテッドの特徴で完璧主義である方も多くいるので、間違えたりすると悔しがったり、自分に苛立ちを感じている場合もあります。

こちらが特に注意しなくても、自分でもう一度言い直したり、間違いに気づく人が多い傾向があり、間違えたなと思ったら、すぐにこちらから直すのではなく、少し待ってあげるのがポイント。もし気づいていなかったら、こちらから間違っているとは言わず、言い直しだけしています。

配慮すべきこと

日本語学校で働いていた時代にも、ギフテッドであろう人たちはいましたが、語学学校は基本他のクラスと足並みを揃えての授業なので、かなり暇そうな人もいました。個人レッスンをされている方は、ぜひギフテッドかなと思う人がいれば、どんどんチャレンジさせてあげてください。

特にオンラインでのレッスンに正しい教え方やレッスン方法というものはありません。1対1だからこそ、その人のレベルを見極め、できる人には少し難しいことをさせてあげるといいと思います。

そんなこともあり、学生の入れ替わりがほとんどなく、長期間でずっと同じ学生を教えることができる秘訣なのかと思います。4年前から個人レッスンを始め、4年間ずっと一緒に勉強している方も多くいます。

NGなこと

IQが高いギフテッドの方々は一般常識だと感じていることのレベルも高かったり、そもそも自分を特別だと思っていない人も多くいます。そのため、記憶力がすごいからと過剰に褒めすぎる必要もないかと思います。私は「すごい・完璧・いいね、じゃあ次やろう」と言った感じでさらっと進めていきます。時間を無駄にしては申し訳ないので、英語での説明はギフテッドに教える時は、特に1.5倍のスピードで話しているような気がします。

また、複雑な説明はなく理解ができる人がほとんどなので、わかりやすい例文を1,2つ言うだけで基本理解できます。一般的な教え方の教材に書いてある教え方は全く参考になりません。というのもそんな遠回りしなくても、理解力があるからです。逆に語学学校で教えているような、日本語の話すスピードや例文の提示方では、バカにされているとイライラする人も多くいます。

どうやって教えている?(例紹介)

たとえば「〜たいです」という文法を教えるとします。ギフテッド以外にも簡単な説明しかしませんが。

私:”たいです” means “I want to” in Japanese. The grammar is super easy: use the ます form, remove ます, and add たいです. For example, “I want to eat” would be 食べます. Remove ます and add たいです, so 食べたいです.

生徒:Got it! Easy. (わかった。簡単!)

ここで、例文を作らせます。

私:How do you say “I want to drink?” (I want to drinkは日本語で?)

生徒:飲みたいです

私:Nice, let’s try this. I want to drink water?(じゃあ次。I want to drink water?)

生徒:水を飲みたいです。

私:I want to eat sushi?

生徒:寿司を食べたいです。

私:Let’s try a bit longer sentence. How do you say, “I want to eat sushi with my family at the restaurant tomorrow?”

生徒:明日レストランで家族と寿司を食べたいです。

私:Nice. Let’s discuss something you would like to do when you visit Japan.

生徒:買い物したいです。

私:どこで買い物したいですか。

生徒:渋谷で買い物したいです。

私:何を買いたいですか。

生徒:服を買いたいです。

私:いいですね。何を食べたいですか。

生徒:寿司を食べたいです。

私:誰と食べたいですか。

生徒:友達と食べたいです。

わずか数分でマスターできます。

私:The conjugation is exactly the same as the conjugation for I-adjectives. Do you remember the I-adjective conjugation?

生徒:はい。

私:くないです、かったです、くなかったです right? So, with たいです, there is い at the end, so we consider it’s like an I-adjective, and we conjugate them in the same way. Let’s try. How do you say “I don’t want to eat”?

生徒:食べたくないです

私:Past?

生徒:食べたかったです

私:Past negative?

生徒:食べたくなかったです

こんな感じでサクサク進めていきます。私の授業全般的にですが、説明より例文をたくさん作らせることを大切にしています。特にギフテッドの場合は、長い文章も問題なくできることが多いので、どんどん挑戦させて、語順や助詞を完璧にさせてあげるのがポイントです。

今後

日本語教育現場だけでなく、他の教育現場でもギフテッドへの配慮が増えて行くといいなと思います。まずはギフテッドとはなにか知ることからではないかと思います。また、ギフテッド、そうでない場合でも特に個人レッスンを得意としています。特にN5レベルの教え方、0スタートからN5合格、中級、上級にしている学生も多いのでその秘訣をシェアしていきたいと思います。

また、国際結婚していて、パートナーに日本語を教えたいと思っている方にも役に立てるよう、日本語の教え方のレッスンを開講したいと思います。興味のある方は、こちらのブログをブックマークしておいてください。数ヶ月後には開講できるように準備する予定です。

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