フランス、スイスと移住して、実際に体験したので投票について紹介しようと思います。よければ参考にしてください。
海外から投票するには?
そもそも、海外から投票できる制度を「在外選挙制度」と言います。これは、海外に住んでいる日本人が日本の選挙に参加できる制度です。日本に住んでいない=日本国籍を失う、というわけではないので、日本国籍を持っている限り、投票の権利があります。
投票するためには、「在外選挙人名簿」に登録されていることが必要です。日本を出国する際に「海外転出届」を提出している場合のみ可能です。「在外選挙人名簿」への登録は市役所で申請する方法もありますし、渡航後に現地の日本大使館や領事館で申請することも可能です。
登録の具体的な方法については、お住まいの国の日本大使館または領事館にお問い合わせください。私の場合、パリに住んでいたときパリの大使館へ直接出向き、手続きを行いました。「在外選挙人証」が届くまでに数ヶ月かかることがあるので、早めに手続きされることをおすすめします。
なお、国を移動して住所が変わる場合の手続きも比較的簡単ですので、ぜひ参考にしてみてください。

大使館にて投票
「オンライン在留届」を利用していると、大使館から定期的にメールが届きます。選挙に関する案内もこのメールで届くので、そちらを必ずご確認ください。投票期間などの詳細もメールに記載されています。
当日の持ち物
-
在外選挙人証
-
パスポート
投票当日、大使館に到着してからも、すべて日本語で丁寧に説明してくださるので、初めての方でも安心して手続きできます。
郵送で投票
大使館が近くにない方などにおすすめなのが、郵送による投票です。私も今回、初めてこの方法を利用してみることにしました。
投票用紙を請求のための準備
「投票用紙請求書」に記入して送る方法もありますが、以下の必要事項を記載すれば、自由形式でも請求が可能です。
- 請求する選挙の種類
- 請求年月日
- 氏名
- 署名
- 在外選挙人証の番号
- 宛先(市区町村名・選挙管理委員会委員長)
郵便で投票用紙を請求
投票用紙請求書と在外選挙人証を封筒に入れ、国際郵便で、登録している市区町村の選挙管理委員会あてに送付します。送料は自己負担となりますのでご注意ください。
また、投票用紙の請求は、投票日の4日前までに確実に届いている必要があります。できるだけ早めに手続きすることをおすすめします。
なお、投票用紙の送付先は、在外選挙人証に記載されている住所になります。もし引っ越しなどで住所が変更されている場合は、最寄りの大使館に連絡して住所変更の手続きを行ってください。
投票用紙が届く
「投票用紙」「内封筒」「外封筒」がセットになって、ご登録の住所へ郵送されてきます。※写真は後ほど掲載しますね。
投票用紙の記載して送付
- 記入した投票用紙を内封筒に入れて封をします
- 外封筒に必要事項(氏名や選挙人証の番号など)を記入します
- 封をした内封筒を外封筒に入れて封をします
- それらをさらに適当な封筒に入れて封をします
- 適当な封筒に外封筒を入れて封をする
- 登録している市区町村の選挙管理委員会あてに郵送します(送料は自己負担です)
投票用紙は、日本国内の選挙日の投票終了時刻までに届く必要があります。そのため、余裕を持って早めに発送することを強くおすすめします。