スイス在住の筆者が実体験をもとにご紹介する、ローザンヌ(Lausanne)観光の魅力とおすすめスポットご紹介!フランス語圏の文化とレマン湖畔の美しさが融合したこの街は、芸術・歴史・自然が絶妙にミックスされた、魅力的な都市のひとつです。日帰り旅行にも、ゆったり滞在にもぴったりなこの街を、ぜひ旅の候補に加えてみてください!
ローザンヌってどんな街?
スイス西部・ヴォー州の州都であり、レマン湖畔に広がる美しい都市ローザンヌ(Lausanne)。この街は、フランス語圏の文化とレマン湖の絶景が融合した、芸術・歴史・自然がバランスよく調和する魅力的な観光地です。
古代ローマ時代の名残をとどめる中世の旧市街と、近代的な美術館や文化施設が共存する独特の雰囲気。オリンピックの本部が置かれていることから、「スポーツと文化の中心地」としての顔も持ち合わせています。
ローザンヌは丘陵地帯に位置しているため、街に立体感があり、高台からはレマン湖(Lac Léman)を見渡す壮大なパノラマが広がります。街歩きを楽しみながら、おしゃれなカフェや個性豊かなブティックをめぐるのもおすすめ。グルメ、ショッピング、アート、自然、どれをとっても満足度の高い体験ができます。
「パリやジュネーブほど人混みはないけれど、雰囲気はおしゃれで洗練されている」と感じられる観光地です。
日本語で電車のチケット購入はこちらから↓
観光スポットおすすめ
オリンピック博物館(Musée Olympique)
ローザンヌは「オリンピックの首都」として知られ、IOC(国際オリンピック委員会)の本部があります。湖畔には唯一の公式ミュージアム「オリンピック博物館(Le Musée Olympique)」があり、古代オリンピックの起源から現代競技まで、選手たちの熱いドラマや開催都市の魅力を映像や展示、インタラクティブな体験で楽しめます。子どもも参加できるアクティビティが豊富で、家族連れにも人気のスポットです。
ローザンヌ大聖堂(Cathédrale de Lausanne)
ローザンヌの象徴、ローザンヌ大聖堂は街を見下ろすようにそびえ立つ、800年以上の歴史を持つゴシック建築の傑作です。繊細な彫刻や美しいステンドグラスが印象的で、荘厳で静かな雰囲気に訪れる人を魅了します。特に塔の上からは、旧市街の屋根並みやレマン湖、遠くのアルプス山脈まで見渡せる絶景が広がります。歴史や建築好きはもちろん、街歩きの途中に立ち寄りたいスポットです。
旧市街(Vieille Ville)
石畳とカラフルな建物が並ぶ旧市街は、まるで中世ヨーロッパにタイムスリップしたような雰囲気です。ローザンヌは古くから交通の要所として発展し、旧市街はシテ(Cité)、パリュ(La Palud)、ポン(Le Pont)、ブル(Le Bourg)、サン=ローラン(St-Laurent)の5つの歴史的地区で構成されています。
6世紀に建てられた大聖堂を中心に、9世紀にはパリュとブル、11世紀にはサン=ローランへと都市は広がり、1300年ごろには急な地形と城壁(現在もベシエール橋付近で一部残る)で守られていました。
ローザンヌの魅力はレマン湖だけでなく、まるで時間旅行のような旧市街の散策もおすすめです。
オウシー地区(Ouchy)と湖畔の遊歩道
ローザンヌで地元の人にも観光客にも人気なのが、レマン湖沿いの遊歩道をのんびり歩くお散歩コースです。自転車やローラースケートを楽しむ人、花々を眺めながら歩く人など、誰もが思い思いの時間を過ごせる穏やかな場所です。
遊歩道沿いには、ドゥナントゥ公園、エリゼー公園、オリンピック公園という美しい3つの庭園が並び、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。さらに進むと、ハルディマン塔(Haldimand)、ウーシー城(現在は高級ホテル)、オリンピック博物館、ウーシー港など、見どころも豊富です。
ブルグ通り(Rue de Bourg)
ローザンヌ一番のショッピングストリート。高級ブランドから地元ブティックまで幅広く揃います。この通りには、当時は主に貴族階級の家族が暮らしており、上品で教養ある人々の社交の場となっていました。17〜18世紀に建てられたローザンヌでも最も美しい家々の並びを見ることができます。現在では、ショッピング好きにはたまらない通りとなっています。
アール・ブリュット・コレクション(Collection de l’Art Brut)
ローザンヌの「アール・ブリュット・コレクション」は、既成概念にとらわれない“純粋な芸術”を紹介するユニークな美術館です。ここにある作品は、精神科患者や刑務所受刑者など、社会から距離を置いた人々が自分のために表現したもので、独創的で力強いものばかりです。
「アール・ブリュット(生の芸術)」という言葉を生んだ画家ジャン・デュビュッフェが集めた約5,000点の作品を寄贈し、この美術館が誕生しました。
伝統的な美術館とは違う体験をしたい方におすすめです。
エリゼ写真美術館(Musée de l’Elysée)
ローザンヌのアートエリア「Plateforme 10」にあるフォト・エリゼ(Photo Elysée)は、写真に特化した美術館。スイス国内外の写真家による企画展が定期的に開催されていて、写真や現代アートが好きな人には特におすすめです。チャーリー・チャップリンの写真アーカイブなど、貴重なコレクションも多数所蔵。写真の魅力を身近に感じられるスポットです。
ソヴァブラン公園
ローザンヌ北部にある自然公園「ソヴァブラン公園(Parc de Sauvabelin)」は、街中にいながらすぐ自然を感じられるスポットです。丘の上にそびえるソヴァブラン展望塔からは、街並みやレマン湖、アルプスの絶景が一望できます。
奥へ進むとオークの森に囲まれたソヴァブラン湖が広がり、散策やピクニックにぴったり。ローザンヌ中心部から近く、家族連れや自然好きにおすすめの場所です。
ヴィーガンレストラン
Racines
Racinesはローザンヌにある、カフェ・レストラン、パティスリー、ケータリング、そして100%植物性・オーガニックの食料品店です。グルテンフリーのメニューも豊富にそろえ、精製糖不使用のスイーツやデザート、天然酵母パンやグルテンフリーパンも提供しています。季節に合わせた温かい飲み物や冷たい飲み物も楽しめます。
Tibits
駅のホームに隣接しているベジタリアンビュッフェ。ほとんどがヴィーガンです。料金は重さによって変わります。
Abyssinia
エチオピア料理店でヴィーガンオプションがあります。
L’Éc(h)o
旬の新鮮な食材を使った健康的でバランスの良いベジタリアンレストランです。「美味しく食べて、より良く生きる」をモットーに、体にも自然にも優しい料理を提供。味と栄養、環境への思いやりが融合したメニューが楽しめます。