在日フランス大使館のホームページには結婚についてのページが翻訳されておらず、フランス側のホームページや、インターネット検索、直接電話で確認したものをすべてまとめました。これからフランス人とご結婚させる方のお役に立てばと思います!
※変更の可能性あるのでご自身でもご確認お願いします
①在日フランス大使館に婚姻要件具備証明書を申請する (2018.8.17)
在日フランス大使館とフランス側の市役所が手続きをするので、入籍日の2ヶ月前に申請することを強くおすすめします。フランス語のホームページにも4週間または1か月半かかると記載があります。また、フランス側の市役所の前で10日間、この結婚に意義がないかどうか確認するため、「〇〇さんと〇〇さんが結婚します。」というような張り紙が張り出されます。私たちのも張り出されていたと夫の家族が言っていました。
・Quatre semaines environ si vous êtes résident au Japon
《日本語》日本に在住している場合は4週間
・Six semaines environ si vous résidez en dehors du Japon
《日本語》日本に在住していない場合は最低1ヶ月半在日フランス大使館ホームページより引用
私たちの場合、在日フランス大使館からの連絡は、申請書類を送った日(2018年8月17日)から、1ヶ月半と5日後(2018年10月3日)に申請書類に書いた夫のメールアドレス宛にメールが来ました。
【2023年追記】下記の書類は郵送での手続きだそうです。
dossier à transmettre uniquement par courrier adressé au bureau de l’état civil de l’Ambassade
ざっくり翻訳:書類は大使館に郵送で送ってください。
必要書類
必要書類は、フランス大使館公式サイトからフランス語で確認することができます。
【フランス人の必要書類】
- パスポート(身分証明書のページ)コピー
- 日本在住の場合:在留カードのコピー(日本在住ではない場合は賃貸や電気ガスの領収書)
- 3ヶ月以内の出生証明書の謄本(Acte de naissance)※フランスの出生地の役所で取得
- フランス人である証明書※パスポートで十分なようですが、Carte d’identitéのコピーもあったらいいかもしれません
- 質問票2枚(共通用、各人用)
【日本人の必要書類】
- パスポート又は顔写真付き身分証明書のコピー
- 6ヶ月以内のアポスティーユ付き戸籍謄本
- 戸籍謄本のフランス語訳
- 質問票(各人用)
レターパックプラス(赤い方)に名前と住所を書いたものも同封します。
※質問票は夫婦共通用(夫婦のサインが必要です)、各人用は同じものを各人記入します。すべて在日フランス大使館公式サイト「La France au Japon : Ambassade de France à Tokyo」からコピーできます。
以下の記事を参考にしてください。
在日フランス大使館:東京都港区南麻布4-11-44
②在日フランス大使館で婚姻要件具備証明書を取得する (2018.10.09)
私が入籍した2018年は大使館まで「取りにに来てください」というメールが届いて、取りに行かなければなりませんでしたが、現在は申請するときにレターパックプラス(赤い方)を同封し、家に届くようになっています。レターパックプラスは書き留めです。
③日本の市区町村役場で婚姻届を出す (2018.10.11)
必要書類
- 婚姻届
- フランス人のパスポート原本
- Certificat de capacité à mariage d’un français(婚姻要件具証明書)※②
- 婚姻資格証明書(日本語訳)※②
- 日本人の戸籍謄本 ※本籍地以外で結婚する場合
- 印鑑
訂正箇所はありませんでしたが、1時間以上かかりました。また、日本の戸籍に載る夫のカタカナ名を市役所の方と確認をしました。結婚届記載事項証明書も当日発行可能だったので、すぐ作成していただきました。
注意事項
ちなみに私たちは夫婦別姓です。その理由もまとめています。
以下は市役所でいただく書類のリストです。
後日発行のものは、市役所の窓口でなくても、マイナンバーカードをお持ちの場合は、コンビニのコピー機ですべて発行することができます。便利なので、まだお持ちでない方はマイナンバーカードを発行することをおすすめします!
④日本の外務省でアポスティーユをもらう (2018.10.12)
在日フランス大使館に結婚を報告するために必要な書類になります。在日フランス大使館で提出する婚姻届記載事項証明書が本物であることを証明するものがアポスティーユです。手続きは無料です。
申請日にアポスティーユは受領されないので、直接申請しに行った場合は、翌日以降に再度取りに行く必要があります。大阪も東京も遠い場合は、郵送で申請することも可能で、1週間前後で発行してもらえます。申請手続きは無料です。
入籍した日(2018/10/11)にアポスティーユの申請をし、翌日(2018/10/12)の9時以降から受け取り可能でした。
市役所によるかもしれませんが、入籍日に婚姻届記載事項証明書の発行は可能です。市役所で婚姻届記載事項証明書を発行してもらってください。アポスティーユのために証明書が必要だと説明すると、すぐ発行してもらえました。
※外務省にもありますが、公式サイトからコピーもできます。
※フランス人の場合
9.受理・記載事項証明に◯をつけて、婚姻にも◯をつける。
アクセス:東京都千代田区霞が関2-2-1 外務省南庁舎1階
アクセス:大阪府大阪市中央区大手前4-1-76 大阪合同庁舎第4号館4階
⑤フランス語に翻訳してもらう (2018.10.15)
ステップ④でアポスティーユ付き婚姻届記載事項証明を受け取ったら、次はそれを大使館側がフランス大使館指定翻訳会社リストにある翻訳会社に翻訳してもらいます。
私たちはフランス語翻訳マリアンヌ北村昌彦さんにお願いしました。メールでの対応も丁寧で早いので、本当におすすめです。送ってから翻訳を受け取るまで4日でした。
公式サイト:フランス語翻訳マリアンヌ
- メールで依頼(2018/10/10)
- 見積もりメールが届く(2018/10/10)
- レターパックプラスでアポスティーユ付き婚姻届記載事項証明を送る(2018/10/12)※原本と固有名詞の読み(コピーしたものに読み仮名を書いたもの)
- 仮納品のファイル添付メールが届く(2018/10/13)
- 振込をして完了メールを送る(2018/10/13)翻訳料:3500円 送料:500円 計:4000円
- レターパックプラスで納品(2018/10/14)
- 受け取り(2018/10/15)
※レターパックはコンビニで買えます。プラスは書き留め、ライトはポスト投函で書き留めではありません。
⑥在日フランス大使館に結婚を報告 (2018.10.16)
全部の資料が揃ったら、次はフランス側で結婚を認めてもらうために、在日フランス大使館に必要書類を全て送ります。
必要書類
必要書類をレターパックプラスに入れて送りました。また不安だったので、レターパックライトではなくプラスを同封して送りました。プラスは書き留めで、ライトはポスト投函になります。
⑦在日フランス大使館から「家族手帳」が送付される (2018.12.13)
un délai minimum de 6 semaines à partir de la date de réception de la demande de transcription est nécessaire pour procéder à cette formalité et permettre la délivrance du livret de famille
《日本語》最低限の期間は手続きからおよそ6週間で婚姻証明謄本と家族手帳が届きます在日フランス大使館ホームページより引用
ステップ⑥の結婚の報告から約6週間後に、在日フランス大使館から郵送で下記の書類を受け取ります。これを受領することで、フランス側の結婚手続きが完了します。この手続きが完了することで配偶者ビザの手続きが可能になります。
- 家族手帳
- 婚姻証書謄本2枚
余談:家族手帳カバー
受け取った方ならわかるかと思いますが、家族手帳の大きさは微妙なんですよね。日本にカバーなんて売ってないし、作ろうか迷ったのですが「Les petits pieds qui poussent」さんのカバーを使うことにしました。もしカバーお探しでしたらおすすめです。
まとめ
2018年10月の情報なので、今後申請方法については変更されるかもしれません。また、市役所によっても異なる可能性があるので申請するときは必ず確認してくださいね!次は配偶者ビザの手続きについて解説します。