この記事ではどうぶつを使った差別的な言葉をまとめました。
差別的な言葉
動物 |
動く物じゃない |
子供 |
『供』という漢字が『お供え物』や『大人のお供』などを連想させて、差別的な印象を与える |
飼う・飼い主・ペット・餌 |
人間が所有するものを現す |
畜生 |
「人間以外の生き物」のことを表しているのではありません。 正確には、「生前に愚痴が多く、反省することも知らず、さらにそれを恥ずかしいと思わないものが生まれ変わった姿」のことを指しています。 仏教では、生前の行いで死後の行き先が変わる「六道輪廻」という考えがあります。「畜生」が生まれ変わる「畜生道」は、その中の三悪道と呼ばれる世界。三悪道という名前だけでもわかる通り、「畜生道」は悪行を行った報いとして、生まれ変わる世界のひとつです。 |
負け犬 |
けんかに負け、しっぽを巻いて逃げる犬。敗残者のたとえにいう。 |
犬死とは |
何の役にも立たない死に方をすること。徒死。むだじに。 |
害虫・害獣 |
人間や家畜を襲ったり農作物を荒らしたりして、害を加えるけもの(?) |
弱虫・泣き虫・金食い虫 |
虫というのは人間よりはるかに小さく、弱いものであるため、一般的に「弱虫」や「金食い虫」などの「~虫」という表現は、弱々しい人に向かって使われる表現です。 |
なまけもの |
どうぶつの性格を馬鹿にした表現 |
あほうどり |
アホウドリの名前の由来は“アホ”だから。 人間に対する警戒心が薄く、仲間が1mくらい先で殺されても逃げないほど、警戒心のない鳥だったことからその名がつけられたそうです。 |
食べ過ぎたら豚になる |
本来豚の標準体脂肪率は15%〜18% |
ことわざ・慣用句
豚に真珠 |
真珠の価値がわからない豚に真珠を与えたところで、豚にとっては何の役にも立たない。 |
豚に念仏猫に経 |
豚に念仏を唱えても、猫に経を聞かせても、ありがたみが理解できないことから。 |
猫に小判 |
猫は鰹節には飛びつくが小判の価値はわからないので、それを当てても何の意味のないことから。 |
犬と猿 |
犬と猿は非常に仲が悪いとされていることから。 |
犬も歩けば棒に当たる |
本来は、犬がうろつき歩いていると、人に棒で叩かれるかもしれないというところから、でしゃばると災難にあうという意味であった。 現在では、「当たる」という言葉の印象からか、何かをしているうちに思いがけない幸運があるという、反対の意味で使われている。 |
犬猿の仲 |
犬と猿は、仲の悪いものの代名詞とされていることから。 |
負け犬の遠吠え |
弱い犬が相手から遠く離れたところで、尻込みしながら吠え立てることから。 |
馬の耳に念仏 |
馬に念仏を聞かせても、そのありがたみがわからないことから。 |
馬が合う |
乗馬では、馬と騎手の呼吸ぴったりが合わなければならないことから。 |
馬子にも衣装 |
「馬子」とは、駄馬に荷物や人を乗せて運ぶことを職業とした人で、馬子のような身分の低い人でも羽織袴を着れば、立派に見えることから。 |
猿真似 |
よくも考えずに、やたらに人のまねをしたり、本質をつかまず、うわべだけをまねたりすること。 |
猿でもわかる |
どんなに頭が悪くても理解できることを示すために、人間に知能の劣った猿ですらも理解できると大げさに言った表現。 |
蛙の子は |
子は親のたどった道を歩むものだ、また、凡人の子は凡人にしかなれないものだ、の意。 |
一石二鳥 |
一個の石を投げて、二羽の鳥を落とすという意味から。 |
鳥肌が立つ |
鶏の毛をむしった後のようが由来。 |
烏合の衆 |
寄り集まって騒ぐだけの群衆や軍勢をあざけっていう言葉。 |
籠の鳥 |
籠の中の鳥のように、身の自由が束縛されている状態のたとえ。また、そのような境遇の人。 |
鳥頭 |
物忘れの激しいこと、あるいは、記憶力の弱いことのたとえ。 |
鳩が豆鉄砲を食ったよう |
鳩が豆鉄砲で撃たれ、驚いて目を丸くしている様子から、思いがけない出来事に驚いて、きょとんとしていることのたとえ。 |
鴨が葱を背負って来る |
鴨鍋に葱はつきものだが、鴨が自分で葱まで背負ってやって来てくれれば、すぐに食べられて好都合であることから。 |
鳶が鷹を産む |
平凡な親がすぐれた子を生むことのたとえ。 |
鰯の頭も信心から |
鰯の頭のようなつまらない物であっても、神棚にまつって信心すれば、有り難いと思うようになることから。 |
俎板の鯉 |
まな板に乗せられた鯉のように、自分の力ではどうすることもできず、ただ調理されるのを待っている他ない状態の意味。 |
袋の鼠 |
追いつめられて、逃げることのできない状況にあることのたとえ。袋の中に追いこまれたネズミの意から。 |
風が吹けば桶屋が儲かる |
意外なところに影響が出ること、また、あてにならない期待をすることのたとえ。風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶということ。大風が吹けば桶屋が喜ぶ。 |
どうぶつを尊重して使うもの
猿も木から落ちる |
木登りに長けた猿であっても、時には木から落ちるということから、達人と呼ばれるような者であっても、失敗することがあるということ。 |
能ある鷹は爪を隠す |
有能な鷹は獲物に知られないように、普段は鋭い爪を隠しておくことから。転じて、いざという時にだけその真価を発揮するということ。 |