今更だけど、ベジタリアンとヴィーガンって何が違うの?ヴィーガンは魚を食べる?ベジタリアンはわかるけどヴィーガンって何?などなど、色々な質問があるため記事にまとめてみることにしました。
ベジタリアンって?
ラクト・オボ・ベジタリアン (Lacto-ovo vegetarian) | 植物性食品 + 乳製品 + 卵 |
オボ・ベジタリアン (Ovo-vegetarian) | 植物性食品 + 卵 |
ラクト・ベジタリアン (Lacto-vegetarian) | 植物性食品 + 乳製品 |
オリエンタル・ベジタリアン (Oriental-vegetarian) | 植物性食品 − 五葷 五葷:ニンニク、ニラ、らっきょう、ねぎ(玉ねぎも)、あさつき |
「ベジタリアン」といってもいくつかの種類に分類されているということを理解していただけたでしょうか。
魚は?時々肉を食べる場合は?
ペスクタリアン (Pescetarian) | 植物性食品 + 魚 |
フレキシタリアン (Flexitarian) | 時々肉や魚を食べる、肉を減らす、肉を食べない日を作るなどの食生活 |
「肉も乳製品も食べないけど、魚は食べる」という方は、ペスクタリアンといいます。フレキシタリアンは「肉を減らしている」、「ほとんど食べないようにしているけど、時々食べる」などという人のことです。
じゃあヴィーガンって何?
まず「ヴィーガン」という言葉の意味を確認しましょう。ヴィーガンは食事法、完全菜食主義、動物愛護ではありません。ヴィーガン (vegan) とは、すべての動物の命を尊重し、犠牲を強いることなく生きるライフスタイルのことを言います。つまり「動物から搾取しない」「犠牲を最小限に抑える」ライフスタイルです。
動物性食品を食べない以外にも、動物性の衣服、動物実験された商品、動物が利用されたエンターテイメント(動物園、サーカスなど)なども避けると英国ヴィーガン協会にも記載があります。
動物が特別好きでない方もたくさんいます。ヴィーガンは種差別に反対しており、全ての動物の命を尊重し、自由に生活させてあげようという動物解放運動です。ということからも、「ヴィーガン=食事法」ではないことがおわかりいただけたでしょうか。食事はプラントベースでも、毛皮など動物を着ているのはヴィーガンとは言えませんよね。
ヴィーガンについては以下の記事に詳しく書いています↓

ヴィーガン (Vegan Diet) | 菜食 + 動物実験された商品、衣服に動物が使われているものも着ない、動物園やサーカスなども行かないなど。 |
プラントベース (Plant-Based Diet) | 菜食 |
ホールフードプラントベース (Whole-Food Plant-Based ) | 菜食 + 加工食品や油を避ける + 全粒粉や無精製のもの |
環境のためにヴィーガン?
最近では、畜産業・酪農業が引き起こす環境問題を理由に、プラントベースの食生活を取り入れている方がどんどん増えています。しかし、衣服や動物が利用されたエンターテイメント、動物実験された商品までは気にしていないということもあるので、このように食事だけの場合は、「プラントベース」といいます。環境が理由で「プラントベース」を取り入れ、動物の犠牲を知りヴィーガンになる方も多くいます。
エシカルヴィーガン?
健康、環境、動物、様々な理由でプラントベースの食生活を実行している人が増えた今、本来の「ヴィーガン」という言葉の意味が理解されていないように時々感じます。
そのため、種差別に反対し、全ての動物の命を尊重、できるだけ動物からの搾取はやめようという本来の意味でのヴィーガンを、エシカル・ヴィーガン(Ethical Vegan)というように区別していうこともあります。
週に○日ヴィーガン!
つまり「家ではヴィーガンです」、「週に〇日ヴィーガンです」、「時々魚を食べるヴィーガンです」、「ヴィーガンよりの食生活」ということは言えないので注意してください。1ヶ月に数回でも肉を食べる場合は「フレキシタリアン」、魚汁まで気にしていない、また時々食べる場合は「ペスクタリアン」です。
ヴィーガンは食生活だけでなく、全てのライフスタイルにおいて種差別に反対しています。もし1日でも口にすることがあれば考え方、生き方に矛盾が生じると思いませんか。家では種差別反対、週末だけ種差別反対、週に数回種差別反対!そんな生き方はないのでは?
マクロビってヴィーガン?
結論から言えば全く異なるものですが、食事の面だけでは食べているものが似ているのかもしれません。マクロビは専門ではないので、ここからは引用させていただきます。※引用先のリンクが切れており、検索しても出てきません。
マクロビって何?
この言葉は、三つの部分からできています。「マクロ」は、ご存じのように、大きい・長いという意味です。「ビオ」は、生命のこと。生物学=バイオロジーのバイオと同じ語源です。「ティック」は、術・学を表わします。
マクロビオティックとは?
この三つをつなげると、もう意味はおわかりですね。「長く思いっきり生きるための理論と方法」というわけです!そして、そのためには「大きな視野で生命を見ること」が必要となります。
マクロビの食生活
マクロビオティック実践の基本は、まず「食」です。動物性のもの、特に肉はあまり食べず、無農薬・自然農法の穀物や野菜を中心とした食事をとります。野菜は原則として、その土地・その季節にとれるものを食べるようにします。例えば、玄米ごはんを中心に、わかめと油揚げの味噌汁に、野菜のいため煮やきんぴらなど、旬の野菜のおかずを添えていただきます。おかずを食べすぎないで、食事の半分はごはんなど穀類にすることも大切なポイントです。肉類の他に、大型の魚や卵、乳製品、砂糖も控えるようにします。
マクロビオティックとは?
白砂糖を摂取しない理由は違っても、お互いに食べないものが似ていたりと、食生活は少し似ているところもあるのかなという結論になりました。
ヴィーガンが白砂糖を食べない理由について

大切な3つのキーワード
また、実践していくうえで大切な3つのキーワードがあります。「身土不二」「一物全体」そして「陰陽調和」です。「身土不二」とは、身体と環境(土)は切り離せない(不二)という意味です。人が健康に暮らしていくには、その土地、その季節にあった食べ物をとることが大切という考え方です。「一物全体」はその言葉通り、一つの物を丸ごと全体を食べる、という意味です。野菜なら皮、根、種も含め丸ごと食べましょうということです。「陰陽調和」とは東洋の伝統的な世界観で、食べ物にあてはめて考えると、体を締めるものは陽性で、緩めるものは陰性、体を温めるものは陽性で、冷やすものは陰性、といったような分け方をします。暑い季節には陰性の食べ物、寒い季節には陽性の食べ物が向くなど、陰陽のバランス、調和が大切という考え方です。
マクロビオティックとは?
「身土不二」と「一物全体」の考え方が特に持続可能な社会のためにも大切だなと思いました。その土地の食べ物、季節の食べ物、無農薬で自然栽培なら丸ごと食べることだってできますよね。
まとめ
色々な言葉がありわからない方のために記事にまとめてみました。これはヴィーガンの筆者が書いた記事で、マクロビについては詳しくないので、ほとんど引用ですがお許しください。