私たち夫婦は夫婦別姓を選択しています。現在日本では、国際結婚のみ夫婦別姓が認められています。今年で結婚5年目になりますが、私たちが感じるメリット・デメリットなどを伝えてみようと思います。
夫婦別姓とは
選択的夫婦別氏制度?
現在の日本社会では、夫婦はどちらかの苗字に統一しなければなりませんが、国際結婚の場合のみ夫婦別姓が認められています。「選択的夫婦別氏制度」が導入されると、戸籍では夫婦でも別々の名前を名乗ることができます。今までのように同じ苗字を名乗りたければ名乗ることができますし、別々が良ければ別々の名前を名乗ることができるようになり、選択ができるようになります。
戸籍上は夫婦で苗字が違うというだけになります。
夫の名前にする割合
厚生労働省の「人口動態統計」によると、以下の通りです。
- 令和 元年 約95.5%
- 平成27年 約96.0%
- 平成22年 約96.3%
- 平成17年 約96.3%
- 平成12年 約97.0%
- 平成7年 約97.4%
夫婦の氏に関する調査結果の整理
世論調査の結果です。もっと詳しい内容は、こちらをご確認ください。
女性・年代別
世論調査を見ると、20代の女性は45.7%、30代は42.5%、40代は47%が夫婦別姓を希望しているようです。希望者が多い現実を反映して、私は日本も夫婦別姓を導入すべきだと考えます。
なぜ夫婦別姓を選んだの?
私たちが夫婦別姓を選んだ理由は主に以下の内容です。
- 日本語教師なので、日本語の名前をそのまま使いたいと思ったこと。今まで会った国際結婚している日本語教師の方は苗字を変えていない方多いなという印象です。
- 夫はおじいさんがスペイン人のため、苗字がスペイン語。スペイン語が話せないのに名前だけスペイン語になるのもな..と思っています。
- 苗字を言うと「リナです」にしか聞こえないようで、「りな様ですね。苗字教えていただけますか」と毎回言われます。苗字が伝わりにくいのも理由です。
- カタカナの苗字だと間違いなく「外国人と結婚したの?」「ハーフなの?」と聞かれます。日本の苗字なら聞かれないことを聞かれるのが嫌だなと思ったという理由もあります。
主な理由は、仕事・不便さ・個人情報を守るためです。
メリット
個人的なメリットはこちら。
- 銀行や手続きで名前の変更する必要がない
- 取得した資格や論文なども苗字が変わる心配なし
- 日本語教師としても日本の名前を使える
一番楽だったのは、手続きで何一つ名前を変える必要がなかったこと!私がこのままの名前にしたことで、祖父が喜んでいました。うちの祖父はかなり現代的な考え方で夫婦別姓も、賛成でした。
デメリット
個人的にデメリットはありませんが、一つ言うなら、「結婚しているのに名前変わらないの?」と聞かれて説明するのがめんどくさいぐらいでしょうか。それ以外は本当にデメリットは今まで感じたことはありません。
不便じゃない?
「不便になるのではないのか?」という質問があるかもしれませんが、実際には今まで手続きで困ったことは一度もありません。戸籍上は苗字が違うだけで、正式な夫婦として認められており、これまでの生活で全く問題ありませんでした。戸籍謄本には別々の苗字が記載され、妻と夫として示されています。
まとめ
実は全く不便ではない夫婦別姓。現在日本では国際結婚のみ許されています。日本人同士の結婚でも、夫婦別姓を望んでいる方は多くいます。ぜひ日本でも「選択的夫婦別氏制度」が導入され、選択できる世の中になってほしいなと思います。