行政書士事務所を通さずに自分たちの力だけで、ビザ申請も取得をしようと準備している方々のお役に立てれば幸いです。ここではフランス人配偶者と日本人が「配偶者ビザ」を取得して、日本で生活する場合について解説していきます。
※多少内容が変わっている可能性もあるのでご注意ください。
配偶者ビザの申請手続きでは、法務省に記載されている「在留資格変更許可申請(日本人の配偶者)」の必要書類の書き方、注意点について一つずつ解説していきます。
必要書類
- フランスから発行された結婚証明書
- 在留資格変更許可申請書(すでに日本に滞在している場合)※
- 身元保証書(日本人配偶者がなる)※
- 写真(縦4cm×横3cm)
- 日本人の戸籍謄本(全部事項証明書)
- 日本人の住民票(世帯全員の記載のあるもの)
- 日本での滞在費用を証明する資料(預貯金通帳の写し、雇用予定証明書又は採用内定通知書など)
- 質問書※
- 夫婦間の交流が確認できる資料(写真、SNS記録、手紙など)
※は公式サイトからダウンロード可能です。
フランスから発行された結婚証明書
入籍後、在日フランス大使館に結婚を報告すると、「家族手帳(Livret de Famille)」と「婚姻証書謄本(Copie d’acte de mariage de Pierre, Dupont et Hanako YAMADA)※仮名」が届きます。
ビザ申請に必要なものはこの「婚姻証書謄本」です。これを自分で翻訳したものをつけて提出します。カタカナ表記は、在日フランス大使館から婚姻要件具備証明書をもらったときの、「結婚資格証明書」と同じ書き方で書いて訳しました。サンプルも作ったので、よかったら使ってください。
▼「家族手帳」と「婚姻証書謄本」を手に入れるまでの手続き▼
在留資格変更許可申請書
すでに日本に滞在している場合は、こちらの申請書になります。在留資格変更許可申請書の書き方でわかりくにかった箇所をまとめました。
写真は縦4cm×横3cmのものが1枚必要で、在留資格変更許可申請書に1枚貼ります。(3ヶ月以内に撮影したもので、写真の裏には氏名を書きます)
フランス人配偶者の身元保証書
私は昨年学生で非課税証明書を提出しなければならなかったため、不安だったので、2つの銀行から貯金の残高証明書を取り寄せ、身元保証書と共に提出しました。それでも心配だったので、母にも身元保証書を書いてもらい、所得証明書を用意してもらいました。
身元保証人とは、フランス人配偶者の日本での生活の保証人になるということなので、入国管理局側の申請基準は、経済的に問題なく2人が生活できるのかが、非常に重要なのではないかと考え色々準備しました。
法務省から「身元保証書」をダウンロード
日本人の戸籍謄本(発行から3ヶ月以内)
フランス人配偶者との婚姻事実が記載されているものを用意します。入籍から1週間ほどで名前が載るそうです。
日本人の課税or非課税証明書(発行から3ヶ月以内)
昨年度の住民税についての証明です。税金を払わなかった場合は、非課税証明書を提出します。
私が去年学生で親の扶養だったため、申請時は非課税証明書を提出しました。非課税の場合はビザ申請時にフリだという噂がありますが、無事ビザはおりました。夫は以前から日本に留学生、ワーキングホリデー、就労ビザと3つのビザを持っていた過去があるのでできただけなのかもしれません。
日本人の住民票(発行から3ヶ月以内)
こちらも3ヶ月以内のものを準備します。
質問書
法務省のホームページからダウンロードできます。質問書は8枚ありますが、特に重要なポイントになるのが、2ページ目の「結婚に至った経緯」だと思います。
ワードで年月別に表を作成し(A4サイズ3枚ほど)、説明に関連する写真(スナップ写真)や、航空券、手紙を用意し提出しました。提出したものは全て返却してもらえないので、手紙や航空券などすべてコピーしたものを提出しました。
また、質問書5ページ目の「結婚式(披露宴)」については、結婚式が来年で、本予約も済んでいたので証拠として、見積書を添付しました。手紙は夫の家族や親戚からの結婚のお祝いの手紙や、旅行へ行ったときの航空券のe-ticketなどをコピーして準備しました。
配偶者ビザは、偽装結婚ではないかどうかを確認するためのものでもあるのではないかと考え、目に見える証拠で「偽装結婚ではない」ということを証明しようと準備しました。
スナップ写真
写真は、年代別の表に、写真①、写真②、写真③のように番号でふりわけました。私たちは20枚ほど提出しましたが、ホームページには2、3枚と記載があります。
▼ツーショット以外に使用した写真はこちら▼
- 私、夫、夫の兄、夫の兄の彼女と4人での写真
- 夫の家族と私の家族全員での写真
- 私、夫、夫の家族、私の妹と親友
- 私、夫、私の妹と弟
夫婦のツーショット以外にも、お互いの家族との写真は、より「偽装結婚ではない」証拠になると考え、ツーショット以外の写真も準備しました。
その他の持ち物
パスポート:提示するために必要です
印鑑:間違えて記入している場合もあるかもしれないので。
入管管理局に提出する(2018/12/21)
大阪入管管理局の場合は、2階の入り口の1番手前の「申請」と書かれた場所で準備した資料を提出します。対応がとても早いため、混んでいなければ15分ほどで全て終わります。
入管管理局の申請受付の方が確認している間、通知書に住所と名前を書いて待つように指示があるので、書きながら待ちます。番号が呼ばれたら、簡単に説明をうけ申請手続きは終了です。審査が通り次第通知が家に送られてくるので、また取りに来るようになどの説明です。
アクセス:大阪市住之江区南港北一丁目29-53
短期滞在ビザの場合、ここで「上陸許可」のシールの隣に、赤いハンコで「申請APPLICATION xxx, xx, 20xx No.xxx-xxxx」というものが押されます。それと1枚「申請受付票」という紙が1枚ホッチキスで留められます。交付年月、申請番号、氏名が記載されており、在留資格変更許可申請にチェックが入ってます。
まとめ
準備するときは無くさないために、ファイルにまとめていたのですが、提出するときはファイルから全て出して提出するように言われました。準備が色々とめんどうではありますが、これから申請するみなさん頑張ってください。私たちは2019/1/26の約1ヶ月後に通知が届きました。
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