SNSなどを見ていると、自分探しのために日本を出たいという発言が多いなと感じます。もちろん、それが目的で訪れるのは素晴らしいことだと思いますが、失敗談や逆にホームシックで日本に帰国したという経験も多く見られます。そこで、これらの体験をまとめてみようと思います。興味があればぜひ参考にしてみてください。
「日本から逃げたい」の穴
日本を出たからといって、今の問題が解決されるかはその内容によると思います。まず、日本の何が嫌なのかを明確にした方が良いです。日本の良いところ、悪いところを客観的に見ることも重要です。また、自分が興味を持つ国の良いところ、悪いところを検索して現地の人の意見を読むのも有益。
日本にも良いところ、悪いところがありますが、他の国にもその国ならではの問題があり、完璧な国は存在しません。日本を嫌いで飛び出すのももちろん構いませんが、他の国にも問題が山積みです。日本を出ると問題が解決すると思っていた人も、理想と現実のギャップにより、ストレスや鬱と戦っている人も多い印象です。
海外に行く理由が「逃げたい」という理由なら、相手国にも問題があることを認識した上で行った方が少し楽になるかもしれません。お互いのメリット、デメリットを客観的に考慮した上で考えることが大切です。
また、環境のせいにしていないか考えてみてください。環境が悪いこともありますが、それが本当に海外に行かないと解決できないことなのか、客観的に考えることが大切です。日本を出てしまうと、相手国での手続きから、言語の壁、様々な壁が待っています。また、日本のサービスは世界最高レベルで、海外ではスムーズに行かないことがほとんどです。他の問題が増える可能性もあることを考慮しておくと良いかもしれません。
「自分探し」の穴
自分を探す目的で海外へ行こうとする人が多いと思います。価値観や文化を学びたい、広い視野を得る目的なら素晴らしいと思います。もちろん、それは良いと思いますが、成功している人はどこでも成功し、ストレスに強い人はどこにいても強く、弱い人はどこにいても弱いということもあります。自分らしく生きている人は日本にも、他の国にもいます。
また、母語ではない環境では、かなりの言語力が必要になります。特に現地で就職して生活したいと考えているなら、その国の言語ができなければ、簡単な仕事しかもらえず、結果的に長期滞在したいと思ってもビザが取得できないこともあります。また、想像していた生活と異なることもあります。自分探しをよりよいものにしたいなら、ある程度言語が話せる状態でいく方が、より有意義で、自分らしさを見つけることができるのではないかなと思います。
海外で就職したい
フランスでも日本ほど学歴社会ではないとはいえ、やはり学歴などは必要になります。どんな仕事をしたいかによりますが、いきなりその国へ行ってしまうよりも、日本からその国で働くための仕事を探す方が良いかと思います。特にその国に行ってから仕事を探すとなると、仕事が見つからず貯金がどんどん減っていくというストレスもあります。
そのような状況にならないためにも、本気で働きたいと思っているなら、日本から相手国の求人を見て応募することをおすすめします。また、日本企業で海外派遣や出張がある会社に就職するのも良いと思います。
また、ワーホリで行かなくても、内定されると就労ビザの手配はもちろん、航空券も出してくれたり、アパートの手配やアパートが見つかるまでのホテルなども手配してくれる会社もあります。会社によりますが、リロケーションパッケージのようなものがある会社が多いです。IT系や何か自分にしかできない強みがあると、どの国でも生きていけます。仕事によっては、ビザを出してくれない場合もあるので、ワーホリビザを取得して行くこともできますが、その国に長期で滞在したいと思っているなら、ワーホリよりも就労ビザを取得する方が良いかもしれません。
最近ではフリーランスのためのビザもあるので、すでに日本でフリーランスとして生きている人にとっては、もっと簡単にビザの申請ができるようになりました。フランスにもそのようなビザがあります。
また、本気でその国に永住したいなら、その国の大学院に行ってから就職するという方法もおすすめです。大学院を卒業してから、そのまま現地で就職している人もたくさんいます。こちらの方が仕事を探す上で有利になる可能性もあります。
1年ほどだけであれば、ワーホリビザを取得して、アルバイトのような仕事をいろいろしてみるのも楽しいかもしれません。カフェなどの飲食店でも、国によっては日本の倍の給料であったりするので、出稼ぎ目的でワーホリへ行く方は最近多いようです。
ぼっちでも生きる勇気
海外に一人で行く場合は特に、家族や友達がいない中で、どこまで一人で生きていけるかが試されます。もともと一人で過ごすことが苦手な人は、日本を出る前に一人で過ごす練習をした方が良いかもしれません。特にイベントの時期などは、家族と離れていることが寂しくなる人が多く、特に冬(正月やクリスマス)は鬱になっている人が多くいる印象です。そうならないためにも、日本にいる間に一人で過ごす時間を作って練習をした方が良いかもしれません。
季節に左右されない
国によっては、冬がどんよりして寒くて雪が降るところもあります。個人的に冬が好きなので、私には影響しませんが、天気が原因で鬱になってしまう人もいます。そんな場合は、何か特別な趣味や予定を立てると楽しくなると思います。私は毎年冬になるとフランスで有名なオンラインゲームを楽しんだり、部屋をクリスマスモードにしたり、イルミネーションを見に行ったりして冬ならではの楽しみを味わっています。私は夏が大嫌いなので、今年の夏をどう乗り越えようか考えているところです。笑
まとめ
インスタグラムなどでは誰も大変な場面や愚痴を言っていません。キラキラした生活しか見えません。日本にもメリット、デメリットがあり、他の国にも同様にメリット、デメリットが存在します。これらを考慮した上で、海外生活を考えることが重要です。参考にしてくださいね。