フランスに引っ越して気づいたこと、嫌なこと、うれしいことを紹介します。かなり細かい内容もありますが、今後ワーホリ、留学、移住、駐在を考えている方のお役に立てればと思います。
日本では「海外」と一括りにまとめがちですが、「海外」と言っても国によって文化や人々の生活、雰囲気は全く異なります。当然のことですが、ヨーロッパでも各国には異なった文化や特徴があります。
「海外」「海外風」「海外ガール」「外国人風」などの表現にも注意が必要です。「海外」という言葉だけでは、具体的にどの国のことを指しているのかわかりません。どの国にもさまざまな人々が存在するため、正確な単語の使用には気をつけなければなりません。
フランス、パリはどんな場所なのかなと興味あれば読んでいってくださいね。
気づいたこと
まずは気づいたことを紹介します。(どうでもいいことも載せています笑)
街灯がオレンジ
ある日突然ふと気づいたことですが、街灯が全部オレンジでした笑。建物が違うから、夜の雰囲気が異なるのかなと思っていましたが、オレンジの街灯です。もともと目が弱く、白い蛍光灯のような明かりが苦手なので、うれしいです。
信号無視
信号無視が当たり前です。関西出身だと信号無視はあるあるだと思いますが(?)。本当に信号はないようなものです。赤になってからでも、ギリギリまでどんどん人は渡っていきます。基本的に信号ではなく、車が来ているかをみなさん見ています。
車も自転車も電動キックボードも、赤でも来ることがありますので、本当に気をつけてください。日本に比べてスピードもかなり速いです。
信号の変わる秒数
信号続きですが、歩道が「赤」から「青」、「青」から「赤」になる秒数は5〜10秒ほどです。「赤」になってもまだ数秒あるので、皆さんどんどん渡っていきます。また、日本だと大通りにつき1つの信号ですが、パリでは車線によって信号が異なります。奥が「青」でも、手前の信号がまだ「赤」だということが本当によくあります。(写真をご確認ください)
奥の信号だけを見て、そのまま歩いてひかれそうになったというのを何度も見ました。本当に危険なので、注意してくださいね。自分が渡る信号をよく見てから、車、自転車、キックボード、バイクが来ないかどうかを確認してから渡ってください。
治安は場所による
実際に住んでみて、パリの治安は場所によると思います。地図上で左側の方が治安は良いです。16、17区(凱旋門に近い方が治安が良いです)、8区あたりは治安も良く、夜歩いていても怖い思いをしたことはありません。地下鉄や観光地ではスリが多いので気をつけてください。怪しい人がいるエリアはそこだけに集中し、道が一本違うだけで全然治安が変わってくるので、いつも不思議だなと思っています。
日曜日は思ったより開いている
パリだからかはわかりませんが、日曜日にやっているお店が意外にあるなと思います。カフェ、スーパー、パン屋やレストランも店によって営業しています。スーパーのMonoprixは日曜日も営業しています。開いているカフェやお店には人がかなり集まるので、逆に日曜日を開けたらかなり儲かるのではないかと思います笑
美術館も日曜日に開いている場所があるので、美術館に行くのもいいですね。

Yahooニュースが読めない
こちらに来てから知ったのですが、YahooニュースがEU圏から読めません。フランスに来てから何度もNordVPNにお世話になっています。Yahoo以外ではその他メルカリが使えなくなったり、PayPayのアカウントを削除しようとしてもページを開けないというバグがあったり。ワールドカップの日本の試合を見るときにも利用しました。VPNを使うことで位置情報を日本にできるので、問題なく使えるようになります。何かと海外在住者に強い味方がVPNです。必要であれば登録しておくことがおすすめです。
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病院最悪説
夫の家族も病院のことをボコボコに言っているので、どれだけひどいのかと思いましたが、夫がパリに来てから行った病院は皮膚科や眼科はとても素晴らしかったです。また、動物病院もしっかりした看護師さんと先生がいます。家の近くに行かなくても、レビューを見て良い場所に行くといいのではないかと思います。私は夫の家族に何度も言いましたが、かかりつけの病院の文句をずっと言っています。
ポストが適当
アパートのポストは、日本なら「101号室」などと書いていると思うのですが、書いていないアパートが多いなと感じます。空いているところを自由に使って名前を書いているところもありますし、「田中・2階左側」といった場所の表示もあります。場所によってポストが全然違うので、面白いなと思いながら見ています。
いらっしゃいませ〜
フランスの市場でも日本の「いらっしゃい、いらっしゃい」というような掛け声があります。「いらっしゃいいらっしゃい、おいしいいちごだよ〜」と叫んでいます笑
パプリカ、ピーマンややこしい
ピーマンはフランス語ではなのですが、一般的には写真のような「シシトウ」や「唐辛子」のようなものを指します。
のはずなのですが、この間スーパーで緑の日本の「ピーマン」も「Piment(ピーマン)」と書かれていたりします。フランス語で「パプリカ」はスパイスの「パプリカパウダー」のことで、野菜の「パプリカ」はフランス語では「Poivron(ポワヴロン)」という言葉があります。この間コチュジャンの翻訳で原材料に「Piment(唐辛子)」ではなく「Poivron(パプリカ)」と書かれているのを見てさらに混乱しました。フランス人の夫もよくわからないと言っています笑

独り言
独り言をぶつぶつ言っているフランス人が多いです。スーパーですれ違うとき、一人で「これ買って〜今日これ作るから〜」みたいなことを話している人が結構多いなと感じます。「これは次作ってみるかー!」など笑
ほどよい関係
知らない人に微笑んだり、挨拶をするなどそういう関係はフランスにはありませんが、アパートで誰かに会ったら簡単な挨拶をするとか、お店に入ったら「Bonjour〜」出る時は「Merci. Au revoir」などと言います。犬と散歩させていると、犬に対して声をかけてくれたり、微笑んでくれるというようなほどよい関係性があります。
レジも基本最低限の会話のみだと感じます。お店の店員さんに質問したら丁寧に説明してくれる人は多いです。ホームセンターや家電製品のお店でもかなり詳しく教えてもらいました。
色々と適当
在庫が簡単に確認できるお店なら、「この商品ありますか」と聞いてピッとして確認してくれますが、それがない商品だったら、「ここにあるだけ」「もうないよ」と言われることも少なくありません。探すのが面倒なんだと思いますが、当てにしないほうがいいです笑 自分で探すとあったりするんですよね..笑
返品が秒
返品はレシートがあれば、理由も聞かずに「ピッ」としてくれる人が多いです。返品がかなり簡単だと感じます。
ベレー帽
Netflixでエミリーが大人気ですが、「パリはこんなにおしゃれじゃない」という声も多いです。たしかにさすがにあそこまでオシャレな人を日常生活で見ることはないかもしれません。若い層は冬はモノトーンでシンプルでかっこいい服装、夏は白が多い印象です。
年配層のおじいちゃんやおばあちゃんは、ベレー帽をかぶってカラフルな服を着ている人が意外と多いです。緑のベレー帽のおじいちゃんや真っピンク、真っ赤なベレー帽のおばあちゃんなどなど、たまに見かけます。若い層でベレー帽をかぶるのは観光客やフランス人の中でもインフルエンサーということが多いかもしれません。
LGBTIQA+
本当に素敵だと思うのが、性別関係なく堂々と手を繋いで歩いている人をよく見ることです。性別関係なくネイルサロンでしてもらったようなキラキラのネイルでレジをしているお店の方がいたり、堂々と化粧して歩いていたりします。いいなと思います。マレ地区ではレインボーの国旗や歩道があります。
洗濯の温度と回転速度が選べる
温度が選べるのは知っていましたが、回転速度も選べるとは知りませんでした。いつも800ぐらいを選んでいます。
ガス会社の契約
電気会社と新しく契約すると、最初の2ヶ月は前に住んでいた人の平均を2ヶ月分払うことになります。3ヶ月目からは、この2ヶ月の間に使った平均の料金を毎月払っていくことになります。1年後に精算が行われ、払い過ぎた分は戻ってきます。私たちが契約した電気会社だけかもしれませんが。
ストライキは平和
メディアで流れているストライキの様子と実際参加するストライキでは全然異なります。メディアが取り上げるのはいつも暴力的な様子ばかり。本当に残念な気持ちです。若い方からお年寄りまでたくさんの方が参加している平和にみんなが歌ったり叫んだり踊ったりしている様子もぜひカメラにおさめてほしいものです。
いやなこと
色々とありますが、個人差もあると思うので、ここでは2つだけ紹介します。
タバコ吸う人多い
タバコを吸う人が多く、また歩きタバコが本当に多くてひどいです。カフェのテラスもみんなタバコ。オフィス前やお店前で休憩のときに、エスプレッソと一緒に一服している人が多いです。タバコが苦手な人は外でもマスクをするのがおすすめです。私と夫も場所によってはマスクをしています。意外にパリ旅行に必須なものは「マスク」だと私は思っています笑
手続きするのが遅い
手続きがかなり遅く、連絡しても返事が全然返ってこないこともあるので、いつまでも用事が終わらない感覚になるのが大変です。特にバカンスシーズン、クリスマス年末あたりは注意が必要です。
OFII(移民局)での手続き中に住所変更があったため、最後の市民研修の予約をキャンセルから、再度予約しなおしをしました。キャンセルしたいという連絡をメールしても返事がなく、なかなか大変でしたが、2ヶ月後ようやく再予約できました。
- 12月21日:市民研修に参加できないことを伝える
- 1月10日:催促のメール
- 1月10日:ランスからパリの住所を伝えるようにメールが来る
- 1月10日:すぐに住所を送る
- 2月8日:返事がどこからもこないのでランスに催促のメール
- 2月10日:ランスから「パリに転送しました」と一言メールが来る
- 2月15日:パリのOFIIにメール
- 2月16日:パリからConvocationが送られてくる

いいこと
無料の美術館・第一日曜日無料になる美術館
パリにはたくさんの無料で入館できる美術館があります。毎月第一日曜日は入館料が無料になる場所も多くあります。
以下の記事にまとめているのでよかったら読んでくださいね。

ヴィーガンとして生きやすい
ヴィーガンとして本当に生きやすいです。代替品はど田舎にもあり、パリにはもちろんたくさんあります。
以下の記事にレストランと、スーパで買えるもの紹介しています。


フルーツが安い 食費が安い
フルーツや野菜が安く、有機のものもとても安く購入できます。有機パスタで1ユーロ、りんごやオレンジも2KGで3ユーロや、冷凍ほうれん草1kgが1.25ユーロだったり。有機でなければCarrefourというスーパーで1ユーロでトマト、じゃがいも、マッシュルームなども買えます。
日本の食材が買える
フランスでもアジアの料理は人気で、日本や韓国の食材を買うことができます。醤油、米、味噌、豆腐などはフランスのスーパーにも売っています。パリならACE MARTやK-martというスーパーがおすすめで、日本と韓国の食材がたくさん手に入ります。その他日本のスーパーなどもたくさんあります。
フランスで買えるアジアの食材はこちらの記事を。

外国人が多いから住みやすい
田舎だと、ジロジロとみられることが多々あります。「パリに差別がない」ということは断言しませんが、少なくとも今のところ差別にまだあったことはありません。パリは外国人が多いからだとも思いますが、いい意味で放置されています。誰からもジロジロ見られず生活できることがこんなにも楽なのかと思いました笑
犬に優しいどこでも行ける
犬と生活しやすいのがありがたいです。お店でもキャリーに入れずに犬が歩いて入店することが可能です。レストランやカフェもどこでも可能です。うちの愛犬もどこにでも連れて行くことができます。IKEAや家電製品のお店などなど。いたるところで、犬を見ます。こちらがキャリーに入れていると、「出してあげていいんだからね。全然気にならないから!」と言ってくださることが多いです。
スーパーは犬が禁止のはずですが、結局問題ないようで、キャリーに入れて買い物している人もいますし、時々犬と歩いて買い物している人もいます。(小型犬のみ)
なんでもオンラインで手続きができる
ビザの有効化、免許の切り替えなどオンラインからできるようになったことは素晴らしいですが、手続き自体は遅く、いつ終わるのかという不安とストレスが残ってしまいますが、そこは気ままに待って手続き中であることを忘れるべきだなと思っています笑
色々もらえる(?)
これはなぜかわかりませんが、私たちはよく色々なものをもらいます。チェーン店のカフェへ行った時にも、なぜか「クロワッサンあげる」と言われました。バターが入っているのでお断りしましたが、ヴィーガンレストランへ行っても、色々とおまけでくれたり、ヴィーガンスーパーでも無料でもらったりしました。
どこでもApple payが使える
キャッシュレスが進んでいてどこでもApple Pay決済ができてスマホで支払いしているので、現金なしで生活できるのが便利です。今のところ現金が必要だったのは、動物病院で検査料を送らないといけないからということで現金が必要でした。あとは大使館で、証明書を発行してもらったときに現金が必要でした。
生ゴミにこばえが来ない
気候の関係か、生ゴミにこばえが来ないです。うちには猫や犬がいるので、部屋は特に清潔にしてあげたいけど、猫犬に危険な虫除けを使うのも嫌だし。色々と困っていたので、こちらに住んでからその問題が解決してよかったです。
カビが生えにくい
お風呂場は湿気もあるのでカビが生えることもたまにありますが、掃除の回数が圧倒的に少なくなりました。私たちは極度の潔癖(特に夫)なので、掃除の回数が減ったのはありがたいです。本当に日本では週1で大掃除をしていました笑
ペットショップがない
ペットショップがない幸せ。今フランスでは犬と猫をペットショップで売れないので、ペットショップで犬や猫を見ることはありません。ペットショップの数も圧倒的に少なく、あってもペット用品が販売されているぐらいです。田舎のホームセンターに行った時には、残念ながらまだ魚やうさぎは販売できるので、魚やうさぎを見ましたが、それぐらいでほとんどありません。魚やうさぎもやめてほしいし、個人で繁殖するのもできないようになってほしいです。
ストライキ
日本でも環境系のストライキやアニマルライツのストライキなどにも参加していました。社会問題に関心があるので、何かがあれば基本的にストライキに参加したいほうです。間違っていることは間違っていると立ち上がることができるのは素晴らしいことだと思いますし、ストライキで一丸となって街にでるのが普通であることがすごいなと思います。
粗大ゴミが無料で引き取り
市役所に連絡すると無料で粗大ゴミの引き取りに来てくれます。次の日などにやってくれるのでとても早いです。メールで何時ごろ来るかのお知らせと、回収が終了したらメールが来ます。とても便利です。

おまけ
U-NEXT では「最強のふたり」などを含むたくさんのフランス映画が視聴できます。映画を見ることで、リスニング向上、表現を学んだりすることができるのでおすすめです。現在入会すると31日間の無料キャンペーンがあるようなので、この機会にぜひたくさんフランス映画を見てみてくださいね。
おすすめフランス語教材
日常会話



まとめ
いかがでしたか。少しでもお役に立てばと思います。
犬と猫とのフランス生活についての動画をYoutubeで紹介しています。また毎日インスタグラムのほうでフランスでの毎日を投稿していますので、よかったらフォローお願いします。